俺的糞小説その118『白雪姫』

このグリム童話、糞である。

この童話、女王がある日、自分が所有する謎のしゃべる鏡が白雪姫がこの世で一番美しいと答えたことから
嫉妬し死んだ先妻の子供である白雪姫をこっそり部下を使って殺害しようとするのだが、部下は可哀想に思い
森に放置しただけで殺せず、白雪姫は７人の小人の家を見つけ一緒に住むことになるがまだ生きていることを
知った女王が今度は直接殺しに行き商人に変装しひもで首を絞めて殺すが後からまだ生きていたことが分かる
という駄目っぷりで、今度は老婆に変装し毒を塗ったくしで殺そうとするが白雪姫も１度危険な目に遭ったくせに
老婆を家に入れてしまうなど危機管理能力がなく、しかも殺したと思ったらまた生きていたという無理のある
展開で３度目は毒のリンゴを百姓に変装して届けに行ったらまた受け取り今度は遂に鏡も女王が一番美しい
と答えたということでようやく殺害成功か？という感じになるがたまたま通りかかった別の国の王子が白雪姫の
死体を譲ってくれと言って運ぶ時に棺が揺れたことがキッカケで白雪姫の口から毒のリンゴの欠片が飛び出し
生き返るというこれまた無理やり展開で結局２人は結婚するというハッピーエンドで終わるが７人の小人は
いまいち存在感がなく女王は最後はまた白雪姫が生きていることを知ったらしいが人々に焼けた靴を履かされて
殺されたというよく分からない結末で終わるなど、色々とツッコミどころが多い糞童話に仕上がっている。
そもそも７人も小人がいるなら何人かは用心棒役をやれよ、という感じだが、何度も生き返るのは無理があり、
最後も小人と王子が力を合わせて女王を倒すなどそういう盛り上がりが欲しいところだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
ディズニーアニメ版は殺害方法は毒のりんごだけで最後も小人が女王を追い込んで崖で転落して死ぬという
内容で良くはなったが、最後は王子のキスで生き返るという強引な内容なのはもう少し納得のいく説明が
欲しかったものである。