俺的糞小説その117『弥勒の手』

我孫子武丸が書いたこの小説、糞である。

この小説、教え子に手を出した教師の妻が失踪しその行方を探すというストーリーで、警察に妻を殺したと
疑われ妻の友人などに話を聞き妻が新興宗教と関わっていたことが判明し、同時進行で妻を殺されその犯人を
追う刑事の視点が加わりそちらでも妻が同じ新興宗教の信者であったことが分かるのだが、特に新しい事件は
起こらず終盤まで進むのは退屈で、教師の妻の死体が発見され教祖が推理をするが犯人は刑事で自分の妻と
同じような死体にすれば本格的に教団への捜査が始まるからやったというよく分からない動機で刑事の妻は
教師が手を出した教え子で教師が殺していたことが判明するがしつこかったからというこれまた適当な動機で
面白味がなく、最後は逮捕されたくなければ教団の仲間になれと言われて仲間になりその証として命令で
教団を追う邪魔な記者を殺害して終わるなど、スッキリ感もなくいまいち面白味がない。
新興宗教を扱った割には犯人が信者でもない2人の主人公ではあまり意味がなく、もう少し動機を教団の教え
などと絡めて欲しいところだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
もう少し面白い小説を出して欲しいものである。
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