俺的糞小説その115『赤いマント&人間じゃない&仮題・ぬえの密室』

綾辻行人が書いたこの短編小説、糞である。※ネタバレ全開

赤いマント
この小説、人形館の殺人の後日譚で、赤いマントという怪談の話を聞いた塾の講師が教え子と一緒にトイレに
行ったら化け物のような声を聞いた後教え子が赤いペンキ塗れ状態で発見されるというストーリーなのだが、
後に知人と推理をするが教え子の自作自演で赤いペンキは家が厳しく自分の服に付いた彼氏の匂いを消すため
だったという無理のある理由が判明して終わるなど、何とも納得のいかないつまらない糞小説に仕上がっている。

人間じゃない-B0四号室の患者-
また、人間じゃないは別荘の密室で惨殺死体を発見したということを後に主人公が病室で語るのだが、結局
それは妄想でその被害者自体が実在しなかったという推理でも何でもない内容で、2人の友人が同じ部屋で
化け物に首を狩られて死んだという話もするが犯人は分からず主人公の中に人間じゃない化け物のような何かが
潜んでいるというよく分からないことを語って中途半端に終わるなど、これまた酷すぎて面白味がない。

仮題・ぬえの密室
更に、ぬえの密室は綾辻行人、我孫子武丸、法月綸太郎などの推理作家が登場し学生時代に誰かが発表した
推理作品を思い出すというストーリーなのだが、結局作品の内容自体は不明で綾辻が作ったが本人も忘れていた
というそれだけの内容で他は有栖川有栖との出会いが描かれる程度だったりなど、中身がなさすぎて何の
盛り上がりもない。
実話なのか知らないが、せめて作品の中身を書くべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
もう少しまともな推理小説を出して欲しいものである。
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