俺的糞小説その106『密閉教室』

法月綸太郎が書いたこの推理小説、糞である。※ネタバレ全開

この小説、高校の教室でクラス全員の椅子と机が消え密室状態で生徒の死体が発見され、それを生徒や警察が
捜査する推理小説なのだが、事件はたったのそれだけというつまらなさで進展がなくだらだらと続くなど
テンポが悪く、密室は内側からガムテープでドアが固定されており椅子と机は他の教室に紛れ込んでいたことが
判明するが担任はとにかく自殺と主張するなど怪しく、結局椅子と机がなくなったのは本当は別の部屋で事件が
起きたがそこには覚醒剤が隠されておりそれを隠すために教師達が協力して血痕のついた床のタイルごと
入れ替えたといういまいちな内容で、密室も最初に発見した担任がドアが開かない振りをしながらドアを開けた
後でガムテープを貼って工作していたというしょぼすぎる内容だったり、殺人自体は教師は関係なく女生徒が
犯人で被害者は元交際相手でやり直そうとしつこく言ってきたため突き飛ばした時に頭を打って気絶し、
それをたまたま見ていた別の女生徒が自分を弄んだ教師に罪をなすりつけるために刺し殺したという無理のある
内容でその推理自体も本当なのか分からず終わるなど、色々と中途半端すぎて全く面白味がない。
やはり推理小説は最後で一気に難解な謎が解けるスッキリ感が重要であり、こんなトリックでも何でもない
内容や論理的に終わらない結末は何とかすべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
もう少しまともなものを出して欲しいものである。
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