俺的糞小説その105『星の銀貨&オオカミと7匹の子ヤギ』

このグリム童話、糞である。

星の銀貨
この童話、親がおらず貧乏な少女が食べ物が欲しいという貧乏人にパンを上げたり寒いという子供に自分の
頭巾を上げたりと更にどんどん貧しくなっていくというストーリーなのだが、最後は遂に自分の服まで全て
上げてしまうがそこで急に空から銀貨が降って来るという謎展開で、更にいつの間にか新しい服を着ており
銀貨を拾って幸せに暮らして終わるというそれだけの内容で、良いことをしたから神が救ってくれたと言いたい
のだろうが説明はなくいまいち中身のないつまらない糞童話に仕上がっている。

オオカミと7匹の子ヤギ
また、オオカミと7匹の子ヤギは7匹の子供がいるヤギがある日食べ物を手に入れるために森に行き、その間に
オオカミが子供を狙って家に来るというストーリーなのだが、誰か来ても家に入れないようにと子供に言い
聞かせていただけに狼は中に入れず、そこで母親に成りすましてドアを開けさせようとするがなぜかチョークを
食べて声を綺麗にするというよく分からない展開で、それでも足が黒いため偽物とバレ今度は足に粉をつけて
白く見せることで上手く騙し家に侵入するが6匹の子供は食べたものの残り1匹は柱時計の中に隠れていて
見つからず、結局狼は6匹で満足して外で昼寝をし始めそこへ母親のヤギが帰って来て隠れていた1匹と一緒に
狼に仕返しに行くが腹を切ったら食べたヤギが生きたままそのまま出て来るという赤ずきんと同じような
トンデモ展開で、しかも腹を切っても起きず中に石を詰めてまた縫合して戻しておくという無理のある内容で
最後は狼が目覚めるが石の重みで泉に堕ちて溺れ死ぬなど、突っ込みどころが多いのはいまいち納得がいかない
ものがある。
狼が変装したり丸呑みして腹を切られるなど赤ずきんと似ているが、子供は突っ込まないから適当でいい、
というストーリー作りは何とかすべきだろう。

というわけで、共に糞な今作。
もう少し面白いものを出して欲しいものである。
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