俺的糞小説その103『バスカヴィル家の犬&恐怖の谷』

名探偵ホームズが活躍するこの推理小説、糞である。※ネタバレ全開

バスカヴィル家の犬
この小説、外傷はないが近くに犬の足跡が残された死体が見つかりその謎をホームズが解き明かすという
ストーリーなのだが、調査は助手のワトスンが行うなど地味で面白味がなくひたすら被害者の屋敷の家族の話
ばかりで退屈で、ようやくホームズも加わり今度は執事の妻の弟で脱獄犯の男が犬に噛み殺されたような死を遂げ、
更に当主が火を吐く謎の犬に襲われるが犬の口にリンが塗られていてそれが発行して火に見えたというしょうもない
トリックで、結局近所に住む昆虫学者が犯人で財産を手に入れるために犬を使って脅かしてショック死させた
というしょぼさで犯人は逃走中に底なし沼に落ちてあっさり死ぬなど、何とも酷すぎる糞小説に仕上がっている。

恐怖の谷
また、恐怖の谷は屋敷で散弾銃で頭を撃ち抜かれる殺人事件が起きるストーリーで、なぜか鉄アレイが一つ
なくなり被害者の結婚指輪がなくなっていたことが判明するのだが、死んだ男は当主を殺しに来た殺し屋で
逆に当主に正当防衛で殺され自分の服を着せて鉄アレイで元の持ち物を堀に沈めたというのが真相だが
事件はそれだけで、狙われた当主は元々探偵で恐怖の谷という地域で犯罪を繰り返していた組織を潰した過去が
ありそのせいで残党に殺されそうになったことが判明するがその部分がやたら長くだるく、結局その後その
元探偵は別の事件で殺されたらしいがホームズの宿敵であるモリアーティ教授の仕業ということを推測するだけで
解決せず終わるなど、これまたいまいち面白味がない。
ホームズは2部構成のものが多いが、こんな長い過去話はいらず、現代の事件をもう少し何とかすべきだろう。

というわけで、共に糞な今作。
もう少し面白いものを出して欲しいものである。
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