俺的糞小説その101『モモ』

ドイツの作家、ミヒャエル・エンデが書いたこの小説、糞である。

この小説、モモという劇場の廃墟に住む少女を描いたストーリーなのだが、人の話を聞くのが得意らしいが
観光ガイドの男や掃除夫の話を聞いたりするが何の面白味もなく、灰色の男という謎の集団がやって来て
時間貯蓄銀行を名乗り労働の時間や睡眠時間、ペットを世話する時間など無駄な時間ばかりだから時間を
貯蓄すべきと言って色々な人間と契約して時間を奪い、人々が時間をどんどん節約し出し交流もしなくなる
などロボット化して行くのはまあ良いのだが、それをモモが家を訪ねて再び元の人間に戻していくが灰色の男達に
狙われ、謎の老人が未来が分かるという亀を使ってモモを時間の国に逃がしそこから再び元の世界に戻ると
一年経っておりその間に子供は教育を受けて洗脳されるなどますます悪化する始末で、再び老人の元に行き
今度は老人が時間を止めたら灰色の男が次々消えて行くという最初からやれよ的な流れで最後はモモが時間が
貯蓄してある倉庫の扉を閉めたことで灰色の男が時間を補充できなくなり全員消え去って平和が戻るが結局老人と
亀とモモが活躍しただけで仲間と一緒に戦うような展開はなくあっさり終わるのはいまいち盛り上がりがない。
時間に追われずのびのびと生きろ、と言いたいのだろうが、もう少し仲間全員の力で灰色の男を倒すような
展開が欲しいところだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
今作は映画化もされているが、小説ではモモの髪型はぼさぼさの黒い巻き毛と書かれているのに茶髪のアフロに
なっているのは何とかしてほしかったものである。
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