俺的糞小説その100『罪と罰』

ドストエフスキーが書いたこの小説、糞である。

この小説、元大学生の男が金に困り金貸しの老婆とその妹を斧で殺害して金を奪うというストーリーで、自分は
凡人ではなく天才で奪った金を世の中のために使うなら正義と言って殺人を正当化するのだが、事件を捜査する
判事に疑われ事件と関係ないペンキ屋の男がなぜか自分がやったと自白したことから主人公は捕まらずに済むが
良心の呵責から殺された老婆の妹の友達に罪を暴露する始末で、その隣の部屋にいた金持ちの男にも偶然聞かれて
しまい主人公の妹を差し出すなら国外への逃亡資金を出すと勧められるが断り、更に証拠がないにも関わらず
判事に自首しろと言われ、最後は主人公の妹に振られたことから金持ちの男が自殺し主人公はあっさり自首して
逮捕されるという駆け引きのなさで、老婆の妹の友達への愛に目覚めて罪を償おうとして終わるなど、自分は
天才だから殺人もOKと言っていた割にはやっていることが凡人なのは面白味がない。
カラマーゾフの兄弟の次男もそうだったが、凄い思想や信念がありそうな雰囲気を出しながらメンタルが弱すぎる
のは何とかすべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
今作もある意味推理小説という感じだが、もう少し犯人と探偵役の駆け引きを描いて欲しいものである。
inserted by FC2 system