俺的糞小説その81『三文オペラ』

ベルトルト・ブレヒトが書いたこの戯曲、糞である。

この戯曲、盗賊団の首領であるマックという犯罪者が少女に恋をし結婚するが乞食の元締めであるその父親が
反対するというストーリーで、マックは数々の犯罪を友人の警視を使ってもみ消しており恋人の父親がマックを
逮捕しなければ乞食を総動員して女王のパレード中にデモ行進をすると言って脅し、警察はようやくマックを
逮捕し遂に処刑することになるのだが、突然恋人の父親がこのオペラでは正義より慈悲が重んじられると
メタ的発言をし女王の命令でマックが釈放され貴族の称号まで与えられるという意味不明っぷりで、最後は
全員で悪に寛容であれ、と言って終わるなど、とにかく結末がトンデモすぎるのは面白味がない。
三文オペラというタイトルは貧乏人でも見れる格安のオペラという意味らしいが、どんでん返しを入れるなら
納得のいく内容にすべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
今作の劇で使われたマックザナイフという曲はヒットし映画の悪の教典でも使われたが、日本では安倍の祖父の
岸信介が戦犯でありながら不起訴で釈放され総理になったり、その孫の安倍晋三はモリカケ桜事件を起こしたにも
関わらず不起訴(検察審査会では起訴相当)になるなど、三文オペラと同じようなことが起きているのだから
勘弁して欲しいものである。
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