俺的糞小説その80『狼と兎のゲーム』

我孫子武丸が書いたこの小説、糞である。

この小説、小学5年生の少年が父親から虐待を受けている友達と一緒にその虐待する男を殺そうとするという
ストーリーなのだが、殺しに行こうとしたらすでに友達の弟が死んでおり父親がそれを庭に埋めようとしていた
ので逃げるが友達は警察は信用ならないと言って通報しないのは納得が行かず、結局家を出て行ったという
友達の母親に会いに行くことになるが住所が書かれたハガキは父親が捏造したもので母親はおらずまた帰り、
同時に父親側も逃げた2人を追ってすでに帰ったことが分かりまた戻るなど無駄なチェイスにページが割かれる
のは必要性が感じられず、その後は担任に助けを求めに行くがすでに父親に脅迫されており拒絶される始末で、
結局父親をやはり殺そうということになり自宅に戻ったら父親が母親は家を出て行ったのではなく自分が殺した
ことを暴露するが弟は自分が殺したのではなく主人公の友達が殺したと言い出し、友達もそれを認め父親の
パソコンを壊しそれを弟が父親に言おうとしたので殺しそれを父親が殺したことにして今まで逃げていたことが
判明するが、いずれにしろ父親は母親を殺しており2人を追う途中でもホームレスやホステスなどを暴行する
など凶悪犯であることに変わりはないためいまいちどんでん返しになっておらず、最後は父親が息子である
友達に主人公を殺せと命じるが友達はなぜか自分を刺して死ぬという謎展開で父親が逮捕されて終わるなど、
いまいち納得がいかず面白味がない。
どんでん返しにするなら弟だけではなく母親も友達が殺していて殺人犯である父親から逃げていたと思ったら
本当は息子が殺人犯で父親が止めようとしていた、というような意外性のある内容にすべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
もう少し面白いものを出して欲しいものである。
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