俺的糞小説その65『少女地獄(何んでも無い&殺人リレー&火星の女)』

ドグラ・マグラの夢野久作が書いたこの短編小説、糞である。

何んでも無い
この小説、とある看護婦が自殺しその関係者である医者が今までの出来事を語るというストーリーで、その
看護婦は患者には人気で仕事は優秀なものの虚言癖があり、前の病院で世話になった先生が会いたがっていると
嘘をついたり名前も年齢も違うことが判明するなどとにかく嘘ばかりだったことが分かるのだが、結局それだけで
なぜ嘘をついたのか分からず何の盛り上がりもなく、最後は失踪して自殺したということが伝えられるが本当に
死んだのかは分からず終わるなど、タイトル通り何でもない中身のないつまらない糞小説に仕上がっている。

殺人リレー
火星の女
また、殺人リレーはバスガイドの手記が語られるストーリーなのだが、友人の夫が事故に見せかけて友人を殺し、
その夫が今度は自分の職場に来るが殺人犯と知りながら付き合うようになり、結局また自分も殺されそうに
なるが偶然にも助かり逆に殺人犯が事故で死ぬという謎展開で、しかも助かった主人公が自分が殺したようなもの、
お腹にはその殺人犯の子供がいる、だから自殺すると言い出して終わるというこれまたよく分からない結末
だったり、火星の女は学校で火事が起き少女の焼死体が発見され校長が失踪するという事件が起き、それらの
原因がまた手記で語られるという構成だが身長が高く火星の女と言われて馬鹿にされた女が校長が自分を含め
色々な女に手を出していたことを知り放火して復讐するというそれだけの話で、結局校長は死んでいないだけに
直接的な復讐になっておらずなぜ主人公が死ぬ必要があったのか謎だったりなど、相変わらず中途半端すぎて
全く面白味がない。
これのどこが少女地獄なのか知らないが、この何がしたいのか分からない糞ストーリーは何とかすべきだろう。

というわけで、どれも糞な今作。
ドグラ・マグラよりは余計な部分がなく読みやすいが、どれも読後感の悪い糞なのは勘弁して欲しいものである。
inserted by FC2 system