俺的糞小説その61『高野聖』

泉鏡花が書いたこの小説、糞である。

この小説、主人公が旅の途中知り合った僧から怪談のようなものを聞かされるというストーリーなのだが、
話の内容は僧が旅の途中に片方は普通の道でもう片方は迷う人間が出る危険な道に行き、そこで見かけた薬売りが
危険な方の道に行ってしまったことから心配になり僧も追いかけるために危険な道を進んだらそこには家があり
美しい女とその叔父のような男としゃべれない謎の若い男がおり、女に一緒に水浴びをして体を洗ってもらったり
するが薬売りを見なかったか?と聞くと見ないと言われ、段々と女を好きになりかけていた時に馬を売りに行くと
言って出かけて戻って来た叔父があの女は昔病気を治す力を持っていたが洪水で村が荒廃しその後は男を惑わし
獣に変える魔性の女に変わりあの馬も元は人間で薬売りの男だった、と暴露されたことで主人公がびびって
逃げたというそれだけの話で、じゃあ何で近くにいる男2人が無事なのか不明でそもそも怪談形式にしたのかも
謎で実際に僧が動物になりかけたりしていないだけに何の怖さもないなど、物語として足りない部分が多いのは
いまいち面白味がない。
怪談にするなら夜に動物に変えられる食べ物のようなものを出されて友人などが先に動物に変えられて主人公も
ギリギリ変えられそうになって逃げるなど、もう少し緊迫感が欲しいところだろう。

というわけで、色々とつまらない今作。
今作は中国の三娘子という話が元ネタでそちらでは焼餅を食べたらロバに変えられるというものだったらしいが、
それならそこは残した方が良かったのかもしれない。
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