俺的糞小説その56『嵐が丘』

イギリスの作家、エミリー・ブロンテが書いたこの小説、糞である。

この小説、都会の生活に疲れた主人公が田舎に住み、近隣の嵐が丘という館で昔話を聞くというストーリーで、
嵐が丘では昔、夫婦とその子供の4人が住んでいて、ある日夫が身寄りのない子供を引き取り可愛がるが
夫が死んだ後は実の息子がその居候を使用人にし虐待し、娘の方は仲が良かったものの優雅な生活に憧れ
別の金持ちの男と結婚したことでその居候が失踪し、数年後成功して紳士として帰って来るが今度は自分を虐げ
別の男と結婚した2人に復讐する展開になるのだが、男の方は賭博にのめり込み勝手に自滅した所で財産を奪う
といういまいち復讐っぽくない方法で女の方はなぜか夫の妹を誘惑して結婚した上で虐待するという回りくどい
方法でいまいち面白味がなく、それでも復讐は終わらず今度は男の息子と女の娘を復讐のターゲットにするが
すでにその時点で両方の親は死んでいるだけに復讐になっているのか分からず、男の息子には野良仕事を
させるが女の娘の方は自分の息子と結婚させるという内容でこれまた復讐っぽさがなく、最後は一番最初の
主人公が昔話を聞いた後しばらくしてから再び挨拶のために嵐が丘に立ち寄ったら館の主人=復讐していた男
が発狂して死んだことが分かって終わるなど、無駄に複雑なだけでいまいち復讐になっていないのは面白味がない。
キャサリンの娘の名前がまたキャサリンだったりと名前も分かりにくいが、もう少し分かりやすいストーリーに
すべきだろう。

というわけで、色々といまいちな今作。
ジョジョの1部は真面目な貴族の息子と引き取られたディオという悪の子供との因縁を描いた分かりやすい
ストーリーが良かったが、設定は似ているだけに今作を参考にしたのかもしれない。
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