俺的糞小説その54『黒死館殺人事件』

小栗虫太郎が書いたこの推理小説、糞である。

この小説、黒死館という豪邸で起きた殺人事件を探偵や警察が捜査する推理小説なのだが、事件はすでに自殺で
亡くなった館の主が残した予言の通りに発光した死体や吊られた死体など見立て殺人のように殺されて行く、
というものだがとにかく探偵が事件と関係ないような神学や宗教学などの分かりにくい話をだらだらと語り出すのが
うざく用語が多すぎて文章が読みにくく、しかも探偵が自信満々に推理する割には何度も犯人当てを外すという
馬鹿っぷりでそのせいで犠牲者が増えたり、最後も探偵が犯人を突き止めるのではなく勝手に残りの登場人物の
証言によって犯人が明らかになるというつまらなさで犯人もあっさり自殺して終わりトリックや見立てにした
理由や過去の事件など全て解明されないなど、読みにくい上に構成が酷すぎて全く面白味がない。
探偵が推理を外しまくるギャグ推理小説にしたかったのか知らないが、それならそれでもう少しユーモアのある
笑えるストーリーにして欲しいところだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
ゲームでもうみねこという犯人やトリックを説明しない糞推理ADVがあったが、自分で風呂敷を広げておいて
畳まないのはやめて欲しいものである。
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