俺的糞小説その52『桜の園&ワーニャ伯父さん』

ロシアの劇作家チェーホフが書いたこの戯曲、糞である。

桜の園
この戯曲、かつては金持ちだった一家が貧乏になり桜の園という土地を売り引っ越すというそれだけの
糞ストーリーで、戯曲なだけに台本のような構成で読みにくくキャラも娘がアーニャで養女がワーリャで
小間使いがドゥニャーシャなど似たような名前で無駄に登場人物が多く分かりにくく、金持ち時代の生活が
抜けず貧乏になっても豪華な料理を食べたり大学生同士の恋愛などが描かれるが何の盛り上がりもなく最後は
桜を切り倒す斧の音が聞こえて終わるなど、見所というものがないのは面白味がない。

ワーニャ伯父さん
また、ワーニャ伯父さんも戯曲でこちらはワーニャという男が亡き妹の夫である教授に好きだった女を取られ
憎むというストーリーなのだが、これまた登場人物が無駄に多く名前も分かりにくくワーニャはエレーナという
教授の妻に言い寄るが断られそのエレーナは医師の男が好きになるが特に進展はなく、教授がワーニャが妹の
ために買った土地を売ると言い出してワーニャが激怒し発砲する事件が発生するがその後あっさり話し合って
和解するというあっけなさで、最後は亡き妹の娘が頑張って生きて行こうと言って終わるなど、これまた
盛り上がりがないのは面白味がない。
作者によれば桜の園もワーニャ伯父さんも喜劇らしいが、喜劇ならもう少し笑える要素を入れるべきだろう。

というわけで、共に糞な今作。
桜の園を元に太宰治は斜陽を書いたらしいが、やはり似たような糞ストーリーなのだから勘弁して欲しい
ものである。
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