俺的糞小説その50『聖書』

キリスト教の聖典らしいこの本、糞である。

この小説、キリストが生まれる前を描いた旧約聖書とその後を描く新約聖書に分かれた歴史書のような本
なのだが、内容は神ヤハウェが無から世界を作り出すという完全なファンタジー小説で最初に神に似た人間の
男のアダムを作り次にそのあばら骨から女のイブを作り出すなどいきなり意味不明で、アダムとイブは蛇に
そそのかされて神の言いつけを破って知恵の実を食べてしまったことからエデンの園という楽園を追い出される
が、なら最初からそんな果実を作るなよ、蛇を楽園に入れるなよ、と言いたくなる馬鹿っぷりで、その後は
子孫が繁栄するが神が洪水を起こしノアという神に従順な一族とそれぞれの一組の動物以外は殺すという
嫌がらせをするなど神の横暴が酷く、そのノアの子孫もバベルの塔を作ってまた神に怒られて塔を壊されたり
モーセという男は神から十戒という戒律を授かりイスラエル人を約束の地カナンに導けと言われるが殺人は
禁止と書かれている割には先住民族を殺したりそれを神も黙認するなど、いまいちストーリーに整合性のない
何ともつまらない糞小説に仕上がっている。

また、イスラエル人は王国を作りダビデやソロモン王などが統治して行くがヤハウェ以外の神の信仰を許して
しまったことからアッシリアやバビロニアに滅ぼされるという別に神の怒りとは関係ないだろ、と言いたくなる
展開で、その後はバビロニアはペルシャに滅ぼされ最後は神の言葉を伝える預言者による文がだらだらと続き
世界は滅びるが救世主が現れ世界は再び平和になるという予言のようなことが書かれて旧約聖書は終わるなど、
無駄に長くとにかく神が言うことを聞かない人間にやたらキレる割には人間が起こす戦争には介入しないなど
一貫性がないのは面白味がない。

更に、新約聖書ではダビデの末裔であるマリアが神ヤハウェの子を授かりキリストが生まれ、義のために迫害
される人々は幸い、などのよく分からない教えを広めて弟子を増やしていき謎の力で病気を治したり食べ物を
与えるなどし人々を救済していくが、ある晩餐で自分の弟子の中に裏切り者がいる、と言い出し次の日に
権力者に処刑されるというそれこそ神が止めろよ、と言いたくなる馬鹿っぷりで、処刑後は3日後になぜか
復活したらしいが40日後に天に上り、その後は弟子達が教えを広めていくがイエスを信仰するものは天国に
行けるというここでカルト宗教が完成という感じで終わり、最後は弟子の一人のヨハネによる予言が書かれており、
災いにより世界が滅び神と悪魔の戦争が起こり最後は再び神が新しい世界を作りキリストが復活する、という
ような妄想が記されて終わるなど、ツッコミどころが多すぎていまいち面白味がない。
そもそも神がいるならキリストを守り処刑しようとしたローマ帝国を滅ぼすべきであり、最初に知恵の実を
食べさせたのが駄目なら早くそこからやり直すべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
こういう神や悪魔などの話はゲームなどのエンタメの中だけにしろよ、という感じだが、こんなものを信じている
人間が多いのだから勘弁して欲しいものである。

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