俺的糞小説その49『地獄の道化師&サーカスの怪人』

江戸川乱歩が書いたこの小説、糞である。

地獄の道化師
この小説、石膏像にされた死体が発見されそれを明智小五郎が捜査するという推理小説なのだが、被害者の妹が
狙われたり被害者の許嫁の友人が狙われるなどの事件が起きるが最初に比べてインパクトがなく、犯人は頭がいい
という割には尾行されてあっさりとアジトを突き止められる始末で結局犯人は最初に殺された女で死体は別人
だったことが判明するが死体確認時の傷跡は偶然同じものが2人の人間にあったというご都合主義的展開で、
最後も明智が説明している間に自殺していたというしょぼい展開で盛り上がりがないなど、何ともいまいちな
糞小説に仕上がっている。

サーカスの怪人
また、サーカスの怪人はサーカス中に謎のガイコツ頭の怪人が現れる事件が起こりそれを少年探偵団や警察が
捜査するというストーリーで、なかなか捕まえることができず遂には団長の息子が誘拐されようやく明智が
捜査に加わるがこれまた尾行であっさりとアジトを突き止めるというしょぼい展開で結局犯人は団長になり
すました怪人二十面相というファンタジーで最後は謎の穴の仕掛けを使ってまた逃げられる始末で、その後は
なぜかサーカスのクマになりすますというトンデモ展開で追い詰められて馬に乗って逃げた所をようやく
捕まえて終わるなど、逃走シーンが無駄に長く肝心の事件がいまいちなのは面白味がない。
そもそも推理系でこういう何でもありな変装や仕掛け要素はやめるべきであり、もう少し説得力のあるトリックに
すべきだろう。

というわけで、共に糞な今作。
怪人二十面相はその後またあっさり復活したり四十面相に名前が変わってまた戻るなど、いい加減な作り
なのだから勘弁して欲しいものである。

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