俺的糞小説その48『金色夜叉』

尾崎紅葉が書いたこの小説、糞である。

金色夜叉
この小説、高校生の男が許嫁である女が別の金持ちの男と結婚したことに怒り暴力を振るい復讐を誓うという
ストーリーなのだが、なぜか復讐というよりは高利貸しになるというよく分からない展開で女が裏切ったことを
謝罪に来るが拒絶し、その後は借金で心中をしようとするカップルを救ったりその二人と一緒に暮らし始めるなど
無駄にだらだらと長く退屈で、最後は女からの謝罪の手紙を読み少しずつ許し始めるところで作者が死亡したため
途中で終わるなど、盛り上がりがないのは面白味がない。
主人公が女を蹴るシーンは熱海で銅像になっているらしいが、夜叉というなら恋人を奪った男を惨殺するなど、
もう少しサスペンスな展開が欲しいところだろう。

というわけで、色々といまいちな今作。
今作は金色夜叉、続金色夜叉、続続金色夜叉、新続金色夜叉とタイトルが分かれているが、だらだらと続けている
時点でろくに全体の構成を考えていなかったに違いない。
inserted by FC2 system