俺的糞小説その47『猿蟹合戦&邪宗門&芋粥』

芥川龍之介が書いたこの小説、糞である。

猿蟹合戦
この小説、昔話のさるかに合戦でカニが猿に復讐した後どうなったのかを語るストーリーなのだが、カニと
その仲間は猿を殺した罪で逮捕されカニは死刑になり、どんな理由であろうと復讐で敵討ちをするのは駄目
ということで世論でもカニに同情するものは少なくカニの妻は貧困から売春婦になり、三男は別の猿と喧嘩を
したらしいが結局はそれだけで最後は人間も大抵はカニと同じと言って終わるなど、何とも中身のない
つまらない糞小説に仕上がっている。

邪宗門
芋粥
また、邪宗門は地獄変の続編で前作の殿様の息子の若殿が主人公なのだが、文体が古風で読みにくくなかなか
本筋が進まずテンポが悪く、町で怪我や病気を不思議な力で治す僧が現れその僧が他の僧を法力で倒すなど
暴れ回りそこに主役の若殿が登場するがそこで終わるという中途半端な未完の作品で、芋粥も読みにくい文体で
とある男が芋粥をたらふく食べたいと思い、それを貴族の一人が叶えてやるから家に来いと言って行ってみるが
実際に大量の芋粥を見たら食べる気が失せた、というそれだけの話でオチがつまらないなど、どれもいまいち
面白味がない。
芋粥は宇治拾遺物語が元ネタで邪宗門は珍しくオリジナル要素が強い作品らしいが、せっかくやる気になったと
思ったら未完で終わるのだからいい加減にして欲しいところだろう。

というわけで、どれも糞な今作。
今年の芥川賞は首里の馬と破局に決まったらしいが、見るからに地味でつまらない内容なのだから勘弁して
欲しいものである。
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