俺的糞小説その41『神曲』

ダンテが書いたこの本、糞である。

この本、ダンテが地獄や天国などを旅した時の話を語るという妄想ストーリーなのだが、最初は森で目覚め
ウェルギリウスという男と一緒に地獄を見学をし、生前に犯した罪により罰が決まることや大食いの罪を犯した
者はケルベロスに魂を引き裂かれたり盗みをした者は蛇に噛まれ続けたり、自殺した者はなぜか木になりハーピーに
葉をついばまれたり裏切者は氷漬けになるなどの罰をそれぞれ説明していくがとにかく数が多すぎて無駄に長く
だるく、イエスを裏切ったユダはルシファーに砕かれたらしいがイスラム教のムハンマドは全身を切り裂かれたり
クレオパトラは愛欲の罪で地獄で苦しむなど、他宗教や史実のキャラまで勝手に裁かれる何ともヤバイ糞叙事詩に
仕上がっている。

また、地獄の次は煉獄という天国と地獄の中間のような場所に行き、ここでは山を登りながら生前の罪を清めて
天国を目指すということでダンテ自身も清められて行くが ここでもまた高慢な者は重い石を背負ったり嫉妬
した者は瞼を縫われて盲人となるなどこれまた説明が長く、暴食をした者は口に入らない果実を目の前にしながら
食欲を抑えるらしいが大食いは地獄だったくせに矛盾しており意味不明で、最後は天国でベアトリーチェという
女に案内役が代わりまた上に上って行くが天動説を元にしたインチキ世界で階層が10もあり相変わらず長く、
マリアやキリストの使徒などに会ったりして行き最後は神が愛でこの世を動かしていることを知って終わるなど、
いまいち物語としての盛り上がりがないのは面白味がない。
キリスト教を信じない奴は全員地獄行きという思考がカルトでヤバイが、せめてもう少し短く分かりやすく
まとめるべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
現在の日本で多い宗教は仏教や神道、そしてカルト自民党&公明党だろうが、そんな何の役にも立たないものを
いまだに信じているのだから勘弁して欲しいものである。
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