俺的糞小説その33『たけくらべ&にごりえ』

樋口一葉が書いたこの小説、糞である。

たけくらべ
この小説、遊女の妹の14才の少女と同級生のお寺の息子の恋愛を描いたストーリーなのだが、祭りの日に乱暴な
少年から草履を投げられたり周りに冷やかされて距離を置くなど特に面白いエピソードはなく退屈で、恋愛
という割には何も進展がなく最後に水仙の作り花を少年が少女にプレゼントして終わるだけで何の盛り上がりも
ないなど、何ともつまらない糞小説に仕上がっている。

にごりえ
また、にごりえは料理屋で酌をする女とそれにのめり込む男を描いたストーリーなのだが、のめり込みすぎて
金を使い果たし仕事もさぼり妻と喧嘩して別れ、最後は男が暴走して酌女を殺し自分も自殺して終わるという
それだけの話で、駄目男の息子に酌女がカステラをプレゼントしそれがきっかけで夫婦の仲が悪くなるがなぜ
買ったのか不明だったりなど、内容が薄く主人公も何がしたいのか分からずいまいち面白味がない。
キャバクラで女に貢ぎ金がなくなり暴走するというのは現代でもありそうだが、もう少し破滅に向かうまでの
登場人物の心理状況を描いて欲しいところだろう。

というわけで、共に糞な今作。
樋口一葉は5000円札の顔に選ばれ次は津田塾大学創立者の津田梅子になるらしいが、それよりは女性参政権を
求めたり反戦、安保反対などで活動したという平塚らいちょうにして欲しいものである。
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