俺的糞小説その29『赤い部屋&鏡地獄&お勢登場』

江戸川乱歩が書いたこの短編小説、糞である。※ネタバレ全開

赤い部屋
この小説、赤い部屋に集まった7人の男の一人が自分が犯した犯罪を語り出すというストーリーで、盲目の人に
間違った指示を出して穴に落として殺したり海中に岩がある場所で飛び込みを煽って殺すなどのグレーな方法で
今までに99人の人間を殺したことを暴露するのだが、その後におもちゃのピストルと信じ込ませて給仕に自分を
撃たせて死ぬという謎展開で結局それは死んだふりで今までの話も嘘ということが明かされてあっさり終わるなど、
落ちがつまらない何ともいまいちな糞小説に仕上がっている。

鏡地獄
また、鏡地獄は鏡が大好きな友人が鏡を使った色々な装置を作るというストーリーなのだが、人間の顔の一部を
拡大して表示させたり鏡だらけの部屋を作るなどして遊んでいたが段々とエスカレートしてガラス工場を作り、
最後は鏡で覆われた球体に自分が入り転がり続ける装置から出られなくなり発狂するというそれだけの内容で、
一応助けられるが狂ったまま死ぬなど、中身がなさすぎるのは面白味がない。

お勢登場
更に、お勢登場は子供と一緒に家でかくれんぼをしていた夫が押入れにある収納箱に入ったら鍵が掛かってしまい
出られなくなるというストーリーで、次第に呼吸もできなくなり死にそうになるが妻が発見し1度は開くが
妻は不倫をしていて夫がこれで死ねば邪魔者はいなくなると思い直し再び箱を閉めて死ぬまで放置して最後は
泣いたフリをしながら葬儀をして終わるというそれだけの内容でこれまた全く盛り上がりがない。
一応最後に「オセイ」というダイイングメッセージが箱の中で見つかるが、せめてそこから探偵役を登場させて
犯人を暴く展開が欲しいところだろう。

というわけで、今回も糞だった乱歩作品。
最近ではコロナをばらまくと言って逮捕された男がいたが、あれも黙って自然に色々な場所でばらまいていた
としたら赤い部屋のようなグレーな殺人になるかもしれない。
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