俺的糞小説その27『獄門島』

横溝正史が書いたこの推理小説、糞である。※ネタバレ全開

この小説、妹が殺されるから助けてくれと言って死んだ戦友のために獄門島を訪れた金田一が殺人事件に
巻き込まれるという推理小説なのだが、木に吊るされたり釣り鐘に入れられるなど島の住人が死んでいくが
無駄な描写が多くテンポがいまいちで事件とあまり関係ない海賊の話が始まったりなどだるく、3人姉妹の内
2人が死に残りの一人が危ないという時に警察がろくに仕事をしなかったり金田一も戦友に頼まれたくせに
殺人を全て防げず無力で、結局今までの事件は俳句の見立て殺人ということが分かるがそれぞれの犯人は
別といういまいちな内容で動機も死んだ当主が男に次の代を継がせたいために邪魔な3姉妹を殺せと遺言を
残しそれを3人の犯人が実行したというしょぼい内容で見立ての必要性が薄く特に面白いトリックもないなど、
いまいち面白さというものがない。
前にも言ったが、やはり犯人は一人にすべきであり、最初から殺される人物が分かりながらそれを食い止められない
というのは名探偵としては駄目すぎると言えるだろう。

というわけで、今回も糞だった横溝正史作品。
有名な犬神家の一族も遺言や3人の娘がいたりなど似ているが、あれも共犯がいたり見立てのために逆さまにして
下半身だけ出すなど馬鹿っぽい要素があるのは勘弁して欲しいものである。
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