俺的糞小説その21『ドグラ・マグラ』

夢野久作が書いたこの小説、糞である。※ネタバレ全開

ドグラ・マグラ
この小説、とある殺人事件に巻き込まれ記憶喪失になったという男の記憶を博士が元に戻そうとする推理小説
なのだが、とにかく無駄な描写が多く狂人について書かれた本の作中作が始まったり読みにくい昔風の文章に
なったりチャカポコとリズムを取りながら語りだしたり胎児の夢という論文がどうだのとなかなか事件について
語られないのはだるく、結局事件はとある男が母親と婚約者を殺害したというものだがその原因が昔に同じような
事件を引き起こした犯人が記した絵巻物を見たためで現代の犯人はその子孫だった、というトンデモな内容で、
先祖の心理的経験が遺伝するということを証明するために絵巻物をわざと見せて事件を引き起こしたと博士が
自白するがその割には婚約者は死んでいなかったり母親も誰が殺したのか曖昧だったりなど意味不明な要素が多く、
その後はなぜか次の日にタイムスリップをし犯人とされる人物がまた殺人事件を起こし自殺をしそれを見た後に
博士も自殺したことを新聞で知るという意味不明っぷりで主人公も自分自身がその犯人の男で自分は胎児で夢を
見ている、と意味不明なことを言い出して終わるなど、無駄に長いだけで事件がしょぼく説明不足なのは面白味がない。
今作は日本探偵小説三大奇書の1つらしいが、こういうスッキリしない結末はやめるべきだろう。

というわけで、色々と駄目な今作。
日本探偵小説三大奇書の残り2つは黒死館殺人事件と虚無への供物だが、同じく余計な描写が多かったり
説明不足なのは勘弁して欲しいものである。
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