俺的糞小説その19『火星兵団』

海野十三が書いたこのSF小説、糞である。

火星兵団
この小説、火星人の兵団が地球にやって来ると予言をする博士や火星と関係のある謎の男に誘拐された中学生などを
描いたSFストーリーなのだが、謎の男は中学生と一緒に銀座で薬を買いに行ったりするが急に中学生を置き去りに
したりまた捕まえて見捨てるなど何がしたいのか不明で、博士は半年後に地球が彗星と衝突することを更に予言
するが全体的にテンポが悪く話がなかなか進まず退屈で、その後は予言通り彗星が近づき火星兵団が人間をさらいに
やって来て警察とバトルになり博士が作った銃や宇宙船で戦い始めるが特に面白味はなく登場人物が呑気すぎて
緊迫感がなく、最終的に地球側が勝ち博士達は火星に行き火星の王を追い詰め良識派である新国王に政権交代させ
地球にぶつかるはずだった彗星は急に軌道を変えて助かるというご都合主義で終わるなど、無駄に長いだけで
盛り上がりがないのは面白味がない。
宇宙規模なくせに日本以外の影が薄いのも問題だが、宇宙人と戦うならもう少しスケールの大きいバトル描写や
駆け引きが欲しいところだろう。

というわけで、色々といまいちな今作。
現実の火星は生命はいたとしてもプランクトン程度だろうが、地球のような環境の星は他にもあるということで、
どんな生物が棲息しているのか観測できるようにして欲しいものである。
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