俺的糞小説その18『斜陽&お伽草紙』

太宰治が書いたこの小説、糞である。

斜陽
この小説、戦後に没落した貴族を描いたストーリーなのだが、娘が病気の母親と暮らしながら自分が子供を
流産し離婚した話や弟が麻薬中毒になった話などを回想したり金がなくなり着物を売って生活して行く様子や
不倫相手の子供が欲しいといったことをだらだらと語り出すなど退屈で、母親がスープをひとさじ吸った後に
「あ」と声を上げたらしいが結局何なのか不明で「ギロチン、シュルシュルシュ」と言いながら酒を飲むなど
意味不明な描写もあったり、結局母親は病気で亡くなり弟は自殺し主人公は不倫相手の子供を出産してシングル
マザーとして生きて行くことを誓って終わるというそれだけの内容で何の盛り上がりもないなど、何ともつまらない
糞小説に仕上がっている。

お伽草紙
また、お伽草紙はこぶとりじいさんや浦島太郎などのおとぎ話が太宰流に語られるストーリーなのだが、亀は
色々な種類がいるだの乙姫の接待法はどうだのと余計な話でなかなか先に進まずだるく、玉手箱で老人になったのは
決して不幸ではない、カチカチ山のうさぎは16歳の処女だからタヌキへの復讐が冷酷だった、などの謎解説が
入ったりなど、テンポが悪くジョークも良いものがないのは面白味がない。
昔話を題材にするのは良いが、やるなら面白くアレンジすべきだろう。

というわけで、今回も糞だった太宰治作品。
太宰治は左翼活動家でもあったらしいが、それなら政府を批判する作品を書いて欲しかったものである。
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