俺的糞小説その17『狂人日記&阿Q正伝』

中国の作家、魯迅が書いたこの小説、糞である。

狂人日記
この小説、周りの人間が自分を食べようとしているのではないか?と思い込む狂人を描いたストーリーなのだが、
疑心暗鬼に陥りこいつは自分を食べようとしている、と出会う全ての人間を疑いながら最後は人間を食べるのは
もうやめようと相手を説得しようとするが結局キチガイ扱いされて終わりというそれだけでオチも何もなく
終わるという酷さで、せめて狂人かと思ったら本当に食人が行われていて主人公は正常だった、というような
展開を入れろよ、と言いたくなる何ともつまらない糞小説に仕上がっている。

阿Q正伝
また、阿Q正伝は阿Qという人物について語るストーリーなのだが、最初は本のタイトルをどうするかという
どうでもいい話が語られ、その後は喧嘩などで負けても精神的には勝ったことにする自尊心が高く酒飲みの阿Q
という日雇いの男がある日権力者の使用人の女に手を出したことで仕事をなくし、その後革命党という武装集団の
話を聞き自分も革命党の一員であるかのように振る舞うが本物の革命党が権力者の家を襲撃し逮捕されたことで
阿Qも捕まり、最後は阿Qも仲間の一味とされて処刑されて終わるというそれだけの話で内容が薄く、結局
革命党の主張が何なのかという説明もなく何が言いたいのか分からない内容なのは面白味がない。
魯迅は反体制派で権威には無抵抗で弱者はいじめる中国の民衆を批判したかったらしいが、それなら腐敗した
政府を描きつつ権力者に立ち向かおうとする人間を民衆がいじめて密告したりするようなストーリーにすべきだろう。

というわけで、共に糞な今作。
権力には無抵抗で弱者はいじめるというのは現代の自民党支持の日本人にも通じるものがあるが、現代の
阿Q正伝(安倍信者正伝)として小説にして欲しいものである。
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