俺的糞小説その15『羅生門&杜子春』

芥川龍之介が書いたこの短編小説、糞である。

羅生門
この小説、今昔物語集に載っている話が原作でとある男が羅生門という死体が捨てられる門で死体の髪を引き抜く
怪しい老婆を発見するというストーリーなのだが、なぜ髪を抜くのかを問い詰めるとカツラを作るためで
生きるためには悪いことをやるのはしょうがないと言い、今度は男が老婆の着物を剥ぎ取り自分も生きるために
やっているから恨むなと言って立ち去って終わるというそれだけの話で面白味がなく、そもそも死体から髪を
盗むのと生きている人間から服を奪うのじゃ犯罪レベルが違うだろ、と言いたくなる何ともつまらない糞小説に
仕上がっている。

杜子春
また、杜子春はとある貧乏な若者の前にある日一人の老人が現れ、言う通りに地面を掘ったら黄金が出てきて
大金持ちになるというストーリーで、せっかく金持ちになったにも関わらず贅沢三昧で金を使い尽くしその後に
また老人の助言で黄金を手に入れてまた金を使い尽くすなど駄目っぷりを繰り返し、なぜか3度目からはもう
金持ちになるのはやめて老人の弟子になり仙術を学びたいと言って仙人になるための修行をする謎展開になるのだが、
修行では何があっても声を出してはいけないと言われ虎や蛇や兵士が現れて襲って来ても我慢をし地獄に落とされ
舌を抜かれたり油の鍋に入れられたりしても声を出さず耐え切るという今までのキャラとは別人のような忍耐力で、
結局母親が連れて来られ鬼に襲われ思わず「お母さん」と言ってしまい修行が終わるが仙人はもし黙っていたら
殺そうと思っていたと約束と違うことを言い出す始末で、しかも仙人にはしてくれず最後はなぜか家と畑をあげて
終わるなど、修行内容が酷すぎる上にそもそもこいつは金遣いが荒いのが問題なんだからそこを直す修行をしろよ、
と言いたくなる。
今作は玄怪録という中国の伝奇小説集が原作でそこでは結末が違うらしいが、せめてもう少し納得のいく
ストーリーにすべきだろう。

というわけで、今回も糞だった芥川龍之介作品。
文学では芥川賞というものがあるが、芥川の小説自体がろくなものがないのだから勘弁して欲しいものである。
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