俺的糞小説その12『不連続殺人事件』

坂口安吾が書いたこの推理小説、糞である。※ネタバレ全開

不連続殺人事件
この小説、とある邸宅で起きた殺人事件を名探偵、巨勢(こせ)博士が推理するストーリーなのだが、29人とやたら
登場人物が多く最初に誰と誰が結婚しただの誰が美人だのとだらだらとひたすら説明が続くといううざさで、
邸宅に集まった後もやたらナンパばかりで本当に推理小説か?という内容でその後は犯人を当てろという作者の
挑戦状が入りようやく事件が起きるが人数が多いだけに次々と色々なキャラがしゃべって誰が誰なのか把握するのが
難しいなど、何とも酷い糞小説に仕上がっている。

また、最終的に8人もの人間が死ぬが警察は自由に出入りできるためあまり緊迫感がなくそもそもそんなに死んでる
ならもっと厳重に警備しろよ、と言いたくなるのんきっぷりで、結局犯人も一人ではなくたびたび喧嘩していた
2人が実は演技で共犯といういまいちな内容で最後は作者による他の推理小説のほとんどは合理的じゃない、という
批判が始まるなど、このインチキタイトルや多すぎる登場人物こそが合理的じゃないだろ、と言いたくなる。
リバーヒルソフトのゲーム、琥珀色の遺言もやたら登場人物が多かったが、せめて10人ぐらいにすべきであり、
共犯者がいるというのも何でもありになりやすくやめるべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
推理系のゲームもろくなものがないが、トリックや緊迫感のある展開など、もう少し面白いものを出して欲しい
ものである。
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