俺的糞小説その9『モルグ街の殺人&アッシャー家の崩壊』

エドガー・アラン・ポーが書いたこの小説、糞である。※ネタバレ全開

モルグ街の殺人
この小説、フランスで起きた殺人事件をデュパンという探偵が解決するという推理小説なのだが、序盤はひたすら
分析というものは何を観察するかが大事という話が続くのはだるく、その後は事件の証言が紹介され、一人は全身の
骨が砕かれもう一人の死体は煙突に押し込まれたことが分かり事件があった時刻には外国語のような謎の言葉が
聞こえたことが判明するが他は特に手掛かりはなく、そこからデュパンが天才的な分析力で一気に解決に導くが
結局オランウータンが犯人というトンデモな結末でそんな凶暴になるのか? 警察は分からなかったのか?と
聞きたくなる何ともつまらない糞小説に仕上がっている。

アッシャー家の崩壊
また、アッシャー家の崩壊は主人公が友人であるアッシャー家を訪れるストーリーなのだが、滞在している間に
アッシャー家の当主の娘が病死し一緒に埋葬することになるがその後に当主が生きたまま埋葬したと言い出し
本当に妹が復活してやって来るという意味不明な展開で、結局最後は主人公だけ逃げ出し屋敷ごと崩壊して終わる
など、中身がなく特に恐怖感もないのは面白味がない。
なぜ生きたまま埋めたのかそこを説明しろよ、という感じだが、これなら病死ではなく殺して埋めたはずなのに
復活して復讐されるストーリーにした方がましだろう。

というわけで、共に糞な今作。
モルグ街の殺人は史上初の推理小説らしいが、こんなトンデモではなく王道的推理小説にして欲しかったものである。
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