俺的糞映画その35『カイジ ファイナルゲーム』

シリーズ３作目のこの実写カイジ映画、糞である。

カイジ ファイナルゲームPV
この映画、オリンピック後の不景気の日本を描いたオリジナルストーリーで、円が暴落し缶ビールが一缶1000円も
するなどインフレが進み政府は預金封鎖をして新円を発行しようとしており、そんな中で塔の頂上にあるカードを
取る謎のゲームで優勝したカイジがそれを防ぐためにギャンブルで戦うのだが、ギャンブル内容は支援者を集めて
金貨を天秤に投げ入れてより多くの支持を得たものが勝つという選挙のようなシステムだがカイジ本人が戦わず
資金力のある２人の男がひたすらこれだけの資産を得た、と言い合うだけで面白味がなく、後半はカイジが資金を
集めるために当たりのロープ以外を選ぶと死ぬバンジージャンプに挑戦しそれを使って逆転するが駆け引きが薄く、
最後はジャンケンで総理秘書と戦うが地味すぎて何の盛り上がりもないなど、いまいち面白味がない。
脚本は原作者も関わっているようだが、支持を得て戦うならカイジや仲間が選挙に出馬して派遣の王が支援する
政党に勝つなど、もう少し盛り上がりのある内容にすべきだろう。

というわけで、１、２作目はまあまあだったがかなり劣化した今作。
現実の世界では財政破綻すると言われながらほとんどインフレにならずオリンピックは延期でコロナで景気悪化が
加速しているが、それでも多数の日本人が政治を変えず悪党の言いなりで景気回復させようとしないのだから
どうしようもないと言えるだろう。