俺的糞映画その34『屍人荘の殺人』

今村昌弘の推理小説を映画化した今作、糞である。※ネタバレ全開

屍人荘の殺人PV
この映画、名探偵の少女の誘いで大学のサークルの夏合宿に参加した主人公達が殺人事件に巻き込まれるという
ストーリーなのだが、そこで行われた音楽フェスで人々がゾンビ化し暴れ出すというトンデモ展開で、メンバーの
数名が犠牲になりペンションに逃げ込むがそこにもゾンビが紛れ込んでいて襲われる始末で、ゾンビ化した
人間がいた部屋のドアに「ごちそうさま」と書かれた紙が挟まれていたことから人間の仕業と推理するが
寝ている間に外からゾンビが入り込み2階に逃げ込むなどゾンビ映画のような展開ばかりで、かと言って
コミカルテイストなだけに恐怖感はなくゾンビ映画としてもつまらないなど、何とも酷すぎる糞映画に
仕上がっている。

また、ラジオの情報でウイルスが原因であることが判明し後半は密室の部屋を調べたりとようやく推理っぽく
なるが、カードキーをすり替えるなど凄いトリックはなくレイプされて自殺した姉のために妹が復讐したという
普通の動機が明かされて最後はまた襲って来たゾンビに犯人が噛まれて死に自衛隊に助けられて終わるだけで
結局ウイルスを最初に散布した犯人は分からず中途半端に終わるのは面白味がない。
こんなのが第18回本格ミステリ大賞というから意味不明だが、ミステリならもう少しトリックや事件の内容を
何とかすべきだろう。

というわけで、色々と糞な今作。
カメラを止めるなもゾンビを出す意味が感じられなかったが、何でもゾンビ要素を入れるのはやめて欲しい
ものである。
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