俺的良映画その1『悪の教典』

悪の教典PV
学校を舞台としたこのサスペンス、良作である。

この映画、高校で生徒から人気のある教師が次々と殺人を犯していくというもので、普通の学園生活を描いた
序盤から徐々に加速していき、後半ではスプラッター映画並の殺戮エンターテイメントと化すのが非常に面白い。
特に、ショットガンで次々と撃ち殺していく展開は爽快であり、それを何の咎めもなく行っていく教師の異常性は、
怪物のような殺人鬼が人を殺しまくるアメリカ産ホラー映画とは一味違った良い味を出していると言える。

また、演出も良くできており、三文オペラのモリタートという古典曲を使った回顧シーンや、文化祭を舞台とした
色彩豊かな舞台設定、CGを使った弓との対決やほとばしる鮮血など、見所も多い今作。
なぜ中盤辺りでもっと警察が介入してこなかったのか? 武器はどこで入手したのか? ラストの意味は?
といった突っ込みどころや謎もあるが、殺人シーンだけでなく、犯人の過去を暴いていくといった引き込まれる
ストーリーは、一流のサスペンスに仕上がっていると言える。

それにしても、ゲームでは普通の人間を殺すゲームはやたら規制するくせに、映画ではここまで許されるというのは
非常に不公平であり、アメリカに比べると日本のゲームは暴力表現に関する規制が厳しすぎると言える。
確かにこんな映画やゲームを見て実際に真似されたら大問題だが、あくまでエンターテイメントであり、
きちんと年齢規制を行えば問題はないだろう。
現在は、主人公は正義で悪を打ち倒して平和を取り戻すようなゲームばかりだが、もう少し、逆のパターンのゲームも
色々と出てきて欲しいものである。
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