俺的微妙映画その19『ドラえもん のび太の月面探査記』

このドラえもん映画、微妙である。

ドラえもん のび太の月面探査記PV
この映画、月にうさぎがいることを信じたいのび太がドラえもんの道具で実際に月に行きうさぎの住む王国を
作るというストーリーで、バッジを付けた人間だけがうさぎの王国を見ることができるため現実世界には影響は
なくいつものメンバーとのび太の学校に転校して来た超能力を使える謎の少年と共に発展した月の国でスイーツを
食べたりゲームセンターや映画館など色々な施設を見て回るのは良いのだが、途中からなぜか怪獣が現れたり
転校生が宇宙人なことが判明し本物の月面でカートレースを始めるのは今までの国と関係なさすぎていまいちで、
その宇宙人の超能力を狙う別の宇宙人が現れて戦いになるがなぜかドラえもんは道具で対抗せず宇宙人が連れ
去られるなど、何ともいまいちなアニメに仕上がっている。

また、その後は1度地球に帰った後再び助けに行く展開になり少年が捕まる前に姉を助けていたことが分かるが
どうやって助けたのかは謎で、敵の親玉が地球を侵略すると言い出して敵の隊長が謀反を起こして仲間になるが
またあっさり捕まったり、最終的に月に残っていたしずかちゃんが現実世界で戦えるバッジを付けたうさぎの集団と
共に助けに来て団結して戦うのは良いもののラストは宇宙人が普通の人間として暮らしたいといきなり言い出して
バッジの力で人間になるのは唐突すぎていまいち納得がいかないものがある。
今作は異説クラブメンバーズバッジという元となった原作があり似たようなシーンもあるようだが、異説の世界と
現実世界の宇宙人が絡み合う構成は分かりにくく一つに絞るべきであり、もう少しこの描写不足は何とかすべきだろう。

というわけで、色々と微妙な今作。
次の映画はのび太の新恐竜という新作らしいが、しっかりとシナリオを練って元祖のび太の恐竜を超えるものに
仕上げて欲しいものである。
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