俺的微妙映画その16『ドラえもん のび太の宝島』

第38作目となるこのドラえもん映画、微妙である。

ドラえもん のび太の宝島PV
この映画、今回はのび太達が海賊の宝を見つけるために太平洋に突如現れた謎の島を目指すというストーリーで、
冒険感が欲しいということでわざわざ海賊船で航海したり突如現れた謎の海賊と戦ったりしていくのはまあ良いが
さらわれたしずかちゃんを救いに行くという展開になるために冒険感はあまりなく、オウムロボを連れた謎の少年と
共に敵の本拠地を目指すが空を飛ぶ道具があるのにそこでも航海にこだわるのは謎で、困った時にオウムロボが
ヒントを出すがいちいちなぞなぞに答えないと駄目でしかも後半はしつこかったりなど、何ともいまいちなアニメに
仕上がっている。

また、海賊の生活やのび太がドラえもんを助けに行くシーンや親子の絆を描いた部分は良いが主題歌はあのドを
連呼する星野源の糞曲で別の挿入歌もいまいち良さがなく、最終的に豹変した海賊の船長を説得する流れになるが
なぜ宝を集めていたのかは謎で地球はもう終わりだから地球のエネルギーを取り出して別の星に脱出する、という
動機もなぜ地球が終わりなのかが語られず野望を阻止するだけで何の解決にもならずに終わるなど、いまいち説明
不足なのも納得のいかないものがある。
そもそも宝島なら普通に宝の島を探索しろよ、という感じだが、子供向けならもう少しストーリーを分かりやすく
すべきであり、しずかちゃんにそっくりなキャラが登場するなら定番の入れ替わりギャグのようなものを入れて
欲しいところだろう。

というわけで、色々といまいちな今作。
次は月が舞台の新作らしいが、早くあのリトルスターウォーズを面白くリメイクして欲しいものである。