俺的微妙映画その13『予告犯&22年目の告白』

犯罪がテーマのこの社会派映画、微妙である。

予告犯PV
この映画、犯人が問題を起こした企業や人間に対して私的制裁を加えていくというストーリーで、ネットの動画で
犯行予告をした後にターゲットを監禁してバットで殴ったりする一方で職場で虐められ派遣切りに合う犯人の私生活が
描かれたり、職場で知り合った仲間と犯罪グループを結成したりそれを追う刑事の動向が描かれるなどテンポ良く進んで
行くのは良く、非正規雇用を増やし安い賃金で働く外国人労働者を増やす正に自民党の悪事が引き起こした日本の悲惨な
現状を描いたような内容なのは良いのだが、最後はでかい事件もなくあっさり終わるのはいまいちで、警察側も見当違いの
捜査を始めるなど、終盤の盛り上がりがないのはいまいち面白味がない。

22年目の告白-私が殺人犯です-PV
また、22年目の告白は時効が成立した連続殺人事件の犯人が突如名乗りを上げ記者会見で堂々と自分が犯人と告白し
真相を語り出すというストーリーで、告白本を出したりサイン会を開いたことで遺族から狙われたり、犯人として名乗り
出た理由はある目的のためということが判明しそこから二転三転するストーリーは悪くはないのだが、いまいちテンポが
悪く終盤は真相が判明するが推理要素が薄くあっさりすぎるのはいまいち盛り上がりがない。
今作は元々韓国映画だったらしいが、アイデア自体は良いもののもう少し後半にも意外な展開が欲しかったところだろう。

というわけで、面白い部分もあるがいまいちな今作。
最近はゲームも映画も期待できるものがないが、もっと面白い作品を作って欲しいものである。
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