俺的微妙映画その10『ドラえもん のび太の大魔境&のび太の海底鬼岩城&のび太の宇宙小戦争』

大長編ドラえもんシリーズ第3、4、6作目の今作、微妙である。

のび太の大魔境
この映画、今回はのび太がドラえもんの道具の衛星写真を使ってアフリカの奥地にある秘境を発見し、そこにいつもの
メンバーがのび太が拾った謎の野良犬のペコと一緒に冒険するというストーリーで、猛獣や原住民に襲われたりカレー
ライスやラーメンの実が作れる道具で食事をしたり犬の王国や空飛ぶ船が登場するファンタジーな世界観などまあまあ
良くできているのだが、今回はやたらジャイアンがわがままで定番の道具を家に置いて来たせいで苦労したりそれを
巡ってスネ夫達と対立するなど、くだらないことで喧嘩が始まるのはいまいち納得がいかないものがある。

のび太の海底鬼岩城
また、海底鬼岩城はバギーで海底を探索するというストーリーで、ジャイアンとスネ夫が死にかけたり幽霊船を発見
したりと冒険感はあるもののマスコット役が顔のないロボット音声のバギーなのはいまいちで、最終的に海底人と一緒に
ポセイドンという自動報復システムを破壊するがドラえもん達はあまり役に立たず結局バギーが特攻して終わるという
あっけなさで、しかもしずかちゃん以外はあまり悲しむ様子もなくあっさり終わるのは何とも虚しいものがある。

のび太の宇宙小戦争
更に、リトルスターウォーズはのび太がスネ夫に対抗してしずかちゃんと共にぬいぐるみを使って映画を作り始めるが
そこに小さな宇宙人が写り込んだことで事件が発覚し、それを狙う独裁者にみんながスネ夫のラジコン兵器で立ち向かう
というストーリーなのだが、わざわざスモールライトで小さくなって戦いに行ったせいでスモールライトを奪われて
ピンチになり囚われる始末で、監視だらけの敵の街の中を潜入する展開や弱気なスネ夫としずかちゃんが戦場に向かう
シーンなどはなかなか良く主題歌の少年期 もまあまあだが結局最後はタイミング良くスモールライトの効果切れで助かる
というご都合主義で終わるのはいまいち残念なものがある。
ドラえもんが道具の効果切れについて把握していないのも問題だが、やはりこういうピンチは仲間の助けなどで自力で
切り抜けて欲しいところだろう。

というわけで、良い部分もあるがいまいちな今作。
次のドラえもん映画は宝島を元にした海賊物らしいが、冒険感のある面白い作品にして欲しいものである。
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