俺的微妙映画その6『ズートピア』

ディズニーが制作したこのCGアニメ映画、微妙である。

ズートピアPV
この映画、動物が人間のように暮らす世界でうさぎが警察官として活躍するストーリーで、夢を語る最初の演劇や色々な
種族が住む都会の町並などそこはファンタジーらしい良い雰囲気なのだが、他の警察官がライオンやクマなど猛獣だらけな
だけに体格さで差別されて駐車違反の取り締まりしかやらせてもらえなかったり、詐欺師のキツネに騙されたり泥棒を
捕まえても勝手に他の任務をするなと怒られるなど社会の厳しさを思い知らされるというその辺の人間ドラマと変わらない
内容なのはいまいちで、その後は何とかカワウソ失踪事件の捜索を任せられるが、キツネのいじめられた過去やキツネと
うさぎの信頼関係が築かれる展開はまあいいものの動物が野生に戻る事件が発生しそれがキッカケでまた信頼関係が崩れ
たり肉食動物排除運動が起きて主人公も心が折れるなど、もはやズートピア(動物の理想郷)でも何でもない展開になるのは
暗すぎていまいち面白味がない。
一応そこからは意外な黒幕を倒してハッピーエンドにはなるが、ズートピアと言うからにはもう少し人間の社会とは違う
理想的な国家の描写が欲しいところであり、主題歌であきらめないでと言いつつあっさり主人公が一度はあきらめている
のは何とかすべきだろう。

というわけで、今回もいまいちだったこのディズニー映画。
なぜ見た目だけ子供向けで内容は大人向けなものを作るのか知らないが、そろそろ昔のような勧善懲悪のシンプルな
アニメを作って欲しいものである。
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