俺的糞ゲーその90『スペランカー』

スペランカー
地底をひたすら潜っていくこのファミコンゲーム、糞ゲーである。

このゲーム、アクションはジャンプと銃を撃つ、爆弾を置くぐらいで非常にシンプルなのだが、
操作がむずかしい。ちょっとの段差を落下しただけで死んでしまうのである。
ファミコンのゲームは、始まってすぐに死ねるボンバーキングやコンボイの謎などの
理不尽な一撃死のゲームが多かったが、これほど簡単に段差で死ねるゲームはなかなかない。
また、操作はある程度プレイすれば慣れるものの、慣れたからといってこのゲームは面白くならない。
たまに現れるゴーストは銃を撃つと消えるが、直接当てて倒すわけではないため、倒したという実感がない。
ゲーム展開も、ひたすら鍵を集めて進むという地味なもので、1面をクリアした辺りでお腹いっぱいになる。

このゲームは元々洋ゲーで、落下死の判定ももっとゆるやかなものであったようだが、
おそらく、これを移植したアイレムスタッフは思ったのだろう。
ゲームが単調すぎて面白くない。ならば、死にやすくしてドキドキ感を出そう、と。
結果的にこの死にやすさのおかげのこのゲームは有名になり、ある意味人気になったわけだが、
だからと言って、死にやすいから楽しい、と思えるユーザー以外には楽しめないものであり、
俺としては単にゲームバランスの崩れた単調なゲーム、としか言えない。

現代で言えば、デモンズソウルがこれに該当すると思うが、
いくら死にやすさでドキドキ感を出そうとも、肝心のゲーム内容が単調では面白くない。
むしろ、死にやすいから歯ごたえがある骨太のゲームである、と誤魔化しているようにしか見えない。
スペランカーであれば、せっかく銃があるのだから、これで敵を倒すような要素は欲しいし、
トロッコでステージを駆け回るスピード感や遺跡の謎を解くような若干のパズル要素も欲しい。
ゲームに緊張感を持たせるのは良いが、単に死にやすくするのではなく、ステージギミックなどの
ステージ構成によって緊張感を持たせる。そういう方向でドキドキ感を出していって欲しいものである。
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