俺的糞ゲーその37『超執刀 カドゥケウス』

DSのタッチペンを手術のメスに見立てるという誰でも考え付くようなこのゲーム、糞ゲーである。

このゲームの糞な点は圧倒的な難易度の高さだ。
序盤は普通であるものの、動脈瘤などが出てきてから難易度は急激に上昇する。
バイタルというHPのようなものがあるが、これは刻々と減っていく。
薬を投与することで少し回復できるので、ちびちびやればどんどん回復するのだが、
動脈瘤が破裂するとHPを大幅に奪っていく。ほとんど即死である。
制限時間も少ないので、時間に追われる中、細かい作業を延々とやらせられる。苦行である。

更に、最初の方は現実にあるような手術内容だが、
後半はギルスとかいう腹の中でうごめく虫を退治するゲームに様変わりする。
手順を間違えるとまた復活して最初からやらされたり、
虫の色を覚えてそれに対応した薬品を使うなど、もはや何のパズルゲームなのかわからない。
おまけに、リトライするたびに手術説明を聞かせられ、スキップもできないので余計にストレスが溜まる。

スタッフによると、難易度が高いのはわざとで、昔のファミコン時代のゲームのように何度も繰り返し挑戦して
欲しいようなことを言っていたが、これほど理不尽に難易度が高ければ、やる気がなくなり中古に売り払うだろう。
スタッフのこうプレイして欲しい、という押し付けがましさ爆発である。
しかし、それほどのこだわりがある割りには、続編では難易度選択ができるようになっている。
まるで言ったことが180度変わる鳩山のようである。

また、このゲームはWiiにも移植されているが、こっちはWiiなだけあり、操作が非常にやりにくい。
そもそも、メスのようにタッチペンをゲーム画面に置いて操作する安定感が手術とマッチしていたのに、
Wiiではテレビ画面を見ながら空中をポインターで操作するので安定感がなく、ミスをしやすい。
キャラも海外を意識したのか、地味になり、ますます悪くなっている。

人気が出ないためか、カドゥケウスシリーズはやめて、HOSPITALという同じような手術ゲームが
最近発売されたが、全く話題になっていない。
せめて主人公をドクターマリオにして、ドクターマリオの外科手術とでもしておいたが方が売れることだろう。

inserted by FC2 system