俺的糞ゲーその21『428～封鎖された渋谷で～』

スパイク・チュンソフトが出したこのADV、糞ゲーである。

428～封鎖された渋谷で～PV
このゲーム、街のように複数の主人公を切り替えながらすすめていく実写サウンドノベルなのだが、とにかく
バッドエンドが多くKEEP OUTという途中で進めなくなる新システムがあり別のキャラの文章から飛んで来ないと
駄目だったりなどとにかくゲーム進行が面倒くさく、ストーリーは姉がさらわれその身代金を要求した犯人を捕まえる
ために張り込む刑事や自警団で正義感から事件に足を突っ込む男、誘拐された女の父親でウイルスを研究する男、
フリーライターの男、栄養ドリンクの販売で着ぐるみを着て脱げなくなったバイトの女の視点で進んでいくが
前半は刑事はひたすら犯人グループを尾行したり着ぐるみの猫はナスビが演じるキャラと共にインチキなドリンク
販売を手伝う寒い展開が続いたり、フリーライターは友人を救うために急いで記事を作ることになるが特に面白味は
なく自警団の男はひたすら女と逃げる同じような展開ばかりで退屈だったりなど、何ともつまらない糞ADVに
仕上がっている。

また、後半は猫の着ぐるみの中に意外な人物が入っていたことが判明しウイルスや爆弾から街を守るという展開に
なるがどのキャラも同じ事件に関わっているため視点が少し違うだけの同じシーンを何度も読まされるのはだるく、
黒幕も抗ウイルス薬が欲しいだけにしてはやたらややこしい事件を起こすなど動機もいまいちで刻々と迫る時間との
戦いを描く割にはスピード感や緊迫感もなく前作の爆弾魔のような面白い謎もなく、中東での事件を描いたおまけ
シナリオは奈須きのこ作なせいか用語が多く読みにくく内容も地味でつまらないなど、いまいち面白味がない。
街のような基本システムはまあ良いがもう少しバッドエンドを減らしてキープアウトはなくすべきであり、それぞれの
話も笑えるものや緊迫感のあるものなど質を何とかすべきだろう。

というわけで、色々と駄目な今作。
最近では同人でもひぐらしのような面白いノベルが登場しているが、プロなら素人に負けないような面白いものを
作って欲しいものである。