俺的糞ゲーその207『カオスヘッドノア&らぶChu☆Chu!』

CHAOS;HEAD NOAH
シュタインズ・ゲートは名作だったが、今作は糞ゲーである。
まず、システムだが、今作にも妄想トリガーという余計なシステムが備わっており、これをポジティブにするか
ネガティブにするかで物語が分岐するため、一般的な選択肢を選ぶだけのADVに比べて分岐がわかりづらく、
やりにくい。
また、既読文章はスキップできるが、速度が遅く、選択肢が連続して出る部分もあるため、真のエンディングを
見たい、という場合には、何度もプレイしなければならず、非常に苦痛である。

そして、肝心のストーリーだが、おたくの高校生が殺人事件に遭遇する、という序盤のミステリーな展開は
良いのだが、段々とファンタジー要素が加わり、仕舞いには具現化した剣でバトルをやらかすのが痛い。
これは、1章までは王道ミステリだったうみねこが2章で魔法バトルを始めて台無しにしてしまったのと
同じである。
せっかくのサスペンスな雰囲気の緊迫感のあるストーリーで、いきなり手から剣が出現したらもはや何でもあり
であり、白けるというものだろう。
その後も、ギガロマニアックスだのリアルブートだの造語が飛び交いつつ、ヘタレな主人公が妹を救うために
特別な力を発揮したりと、とにかくストーリーの糞っぷりがひどい。
そもそも、月姫やFate/stay nightもそうだったが、ノベルゲームでアクションをやられても動きがなく、
面白くない。バトル漫画を小説にして読むようなものである。

今作と同じスタッフによるノベルゲームの3作目、ロボティクス・ノーツが6月に発売されるが、
つまらないバトル要素は入れず、シュタインズ・ゲートのようなSF作品にして欲しいものである。

CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!
その後、後日談のようなものも出たが、主人公が妄想の中で今までのことを思い出しながらヒロイン達とどうでも
いい会話をだらだらと続けるというつまらない内容で、相変わらず妄想トリガーによるフラグ分岐は面倒で、個別
ルートも盛り上がりがなく、何とも感動というものがなく面白味がない。
なぜ普通の遊びやすいシステムやもっと心温まるようなストーリーを作れないのかわからないが、この分では今作の
世界観を受け継ぐという更なる続編のカオスチャイルドでは再び面倒なシステムと寒いストーリーが展開されるに
違いない。
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