俺的糞ゲーその1653『レイジングループ』

ケムコが出した人狼ゲームを題材にしたこのノベルADV、糞ゲーである。

レイジングループプレイ動画
このゲーム、たまに出る選択肢を選んで読むだけのノベルゲーで、森で迷った男が辿り着いた村で人狼の正体を暴く
というサスペンスストーリーなのだが、どうでもいい会話やシーンが多くテンポが悪く恐怖感もいまいちで、
毎晩村人が人狼に襲われて殺されたり占い師や騎士のような役がいるのは同じで誰が犯人なのかを推理するシーンは
良いものの、ルール外の事件が起きたり化物に豹変したりと余計な要素が多く最後もあっけなく犯人が判明するなど、
何ともつまらない糞ノベルに仕上がっている。

また、主人公はバッドエンドを繰り返して記憶を蓄積していくという最近多いループ物で、チャートから分岐に
瞬時に飛べるのは良いが占い師を名乗り出たら死んだり嘘をついている人間を指名したら死んだりといまいち納得が
行かず、全部で４つのストーリーがありそれぞれ犯人が違うのは良いがどれもルールと関係ない事件が起きたり
人狼ではないキャラが夜に出歩けたりなど何でもあり状態で、最終話はゲームすら行われず面倒なフラグ立てを
やらされたり昔話や神がどうだのとつまらない話をひたすら聞かされるなど、いまいち面白味がない。
そもそもルールを守らなくても良いなら人狼ゲームにする意味もなく理不尽にバッドエンドになるなら選択肢も
必要なく、こんなどうでもいい話よりきちんと最後まで推理できる物にすべきだろう。

というわけで、色々と駄目な今作。
スマホ版は1000円のくせに家庭用は3000円とぼったくり価格なのも糞だが、もっとまともな推理物の作品を出して
欲しいものである。