俺的糞ゲーその1358『黒ノ十三』

トンキンハウスが出したこのホラーサウンドノベル、糞ゲーである。

黒ノ十三プレイ動画
このゲーム、13の短編が収録された実写のサウンドノベルで、推理作家の綾辻行人が監修したゲームなのだが、選択肢を
間違えると必ずバッドエンドになるという糞っぷりで選択肢のたびにいちいちセーブしておかないとまともに進めない
のはうざく、ストーリーは昔の殺人事件を推理する話は悪くはないが他はろくなものがなく、小学生が仮面を付けた人間に
遭遇する話は仮面が怖くない上にあっさり終わったり、少女のペンダントを取り合う話は場面がコロコロ変わりすぎる上に
無駄に長く過去と未来が混在する意味不明な終わり方だったり、母親の病気を治すために願いを叶えるゲームをプレイ
する少女の話は母親がゾンビとして復活したり最後は溶けて消滅するだけで無駄に絵が気持ち悪く面白味がなく、他は
謎の生き物を拾って食べた女が他の食べ物が食べられず太陽の光で死ぬ体になる話や食費を減らすためにカップラーメン
生活を始めた男が最後は絶食してなぜか透明人間のようになる話、老婆の悪夢に悩まされる男が恋人を老婆の生贄に
捧げる話、いじめでゴキブリを食べさせられた少女がゴキブリの夢を見る話、男や老婆に追いかけられて鬼にされる話、
恋人に振られて自殺した妹のために兄が復讐しようとするが熊に襲われる話など、とにかくストーリーがつまらない
糞ノベルADVに仕上がっている。

また、綾辻行人が担当した話は最後に出現する「鉄橋」だけで他は全て別のライターという詐欺っぷりで、結局鉄橋も
女の幽霊が出るという怪談話をしていた大学生が現実でも幽霊に出会うという話で盛り上がりがなく終わるなど、
どれもいまいち面白さというものがない。
色々な短編が入っているのは良いが、この糞システムと糞ストーリーは何とかすべきであり、綾辻なら館シリーズや
囁きシリーズをゲーム化して欲しかったところだろう。

というわけで、色々と酷すぎる今作。
トンキンハウスの元スタッフはその後5pb.に移籍したらしいが、Vitaで出るかまいたちの夜 輪廻彩声は新シナリオが
あのうみねこの竜騎士07担当ということで、またトンデモ要素で終わらないよう気をつけて欲しいものである。