俺的糞ゲーその130『英雄伝説 零の軌跡』

英雄伝説 零の軌跡プレイ動画
日本ファルコムが送る、英雄伝説の7作目であるこのゲーム、糞ゲーである。

このゲーム、基本は普通のRPGなのだが、余計な要素が色々と詰まっている。
例えば、戦闘では敵との距離の概念があり、攻撃を選択しても敵が近くにいない場合は移動するだけで
攻撃をすることができず、回復も仲間が近くにいない場合は回復することができない。
その結果、移動で無駄にターンを消費することになり、テンポが悪くなっている。
また、エンカウントは敵のシンボルにぶつかると戦闘が始まる、というものだが、先頭キャラだけでなく
後ろについて歩いてくる仲間にまで当たり判定があるため、普通に敵を避けようとしても戦闘になることが多く、
わざわざ敵を攻撃して動けなくさせてから進む、という面倒なことをしなければならない。
その上、敵はやたら固く、数も多いため、1回の戦闘に掛かる時間が長引き、テンポも悪い。
更に、造語もやたら多く、導力器(オーブメント)や導力魔法(オーバルアーツ)、結晶回路(クオーツ)、セピスなど、
わかりにく言葉のオンパレードで、魔法を使うためにはオーブメントのスロットにクオーツを嵌め込み、
属性値を必要な値にしなければならないなど、どうでもいいいらないシステムが非常にうざい。
他にも、最初の街がやたら広かったり、建物に入る時や出る時の暗転が長かったり、必殺技の演出が
長かったりと、できていて当然のことができていないというひどいレベルである。

そして、このゲームで一番つまらないのがストーリーなのだが、
警察学校を卒業し、部署に配属された主人公達が任務をこなしていく、というもので、
迷子を捜したり、偽ブランド業者を摘発したりと、非常に地味な展開が続き、キャラの会話も無駄に長く、
盛り上がりもなく、全く先が気にならない。
また、行ける場所も狭く、ほとんど最初の街近辺をうろうろするばかりで、冒険要素も感じられない。
そもそも、英雄伝説シリーズは剣と魔法のファンタジーだったはずだが、なぜこーなったのだろうか?
こんなゲームがPlayStation Awards 2010 ユーザーズチョイス賞(ユーザー投票の上位10作品)に選ばれた
というから驚くが、よく見てみればあのFF13も入っており、こんな賞は全く意味のないものだと言える。

かつては、イースなどで遊びやすく面白いRPGを作っていた日本ファルコム。
プラットフォームがPCから家庭用にシフトしたのはいいが、ゲーム内容はきちんとした古き良きRPGを作って
ほしいものである。
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