俺的糞ゲーその113『天外魔境II』

天外魔境2プレイ動画
PCエンジンを代表するこのゲーム、糞ゲーである。

このゲーム、ドラクエ7と同じく、とにかく無駄に長い。
主人公は、暗黒ランと呼ばれる植物を斬っていくのだが、それが8本もあり、1本斬るだけでも無数の村を
行き来してイベントをこなし、ボスを倒さなければならない。
その数は、乗り物約10種類、村の数約100種類と、膨大である。
しかも、どの村も似たような作りで全く特徴がなく、訪れる楽しみがない。
乗り物も、特定の地域内でしか移動できないものばかりで、新しい大陸を発見したりする喜びはない。
単に数が多いだけの無駄だらけのRPG、それがこのゲームである。

また、戦闘はオーソドックスなドラクエタイプだが、ゲームバランスが悪い。
エンカウントは高めで、敵はいきなり強い敵が出現したり、やたら攻撃ミスが頻発する上、
主人公が死んだらゲームオーバーで、戦闘中に仲間を生き返らせる手段もほとんどないという糞仕様。
本当にスタッフはプレイしたのか?と感じさせる出来である。
更に、アイテムや武器防具は無数にあるのだが、持てる数は各キャラ12種類だけ、という少なさ。
しかも、アイテムは6種類まで、武器防具は6種類までと分かれているため、余計に使い勝手が悪い。
他にも、数が多すぎて把握しづらい巻物や、国内と国外に分かれて分かりにくいワープ方法など、
ゲーム中に挟まれるアニメーションによるイベント以外は、完全に桃太郎伝説の劣化版である。

しかし、こんなゲームでも、天外魔境シリーズの中ではまだましな方である。
同じくゲームバランスが悪く、主人公が死んだだけでゲームオーバーになる初代天外魔境や、
テンポが悪くて戦闘がつまらない第四の黙示録、アニメがなくなりしょぼくなった天外魔境ZERO、
3Dになり、ロードだらけで戦闘が面倒になった天外魔境3、ブラウザゲーと化したJIPANG7など、
どれもろくなものがない。
それもそのはず、このシリーズは、最初から豪華な声優と豪華なアニメーションのみで突き進んできた
ゲームであるからである。
見た目だけ豪華な粉飾RPG、その遺伝子は、現在のFFに受け継がれているのかもしれない。
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