俺的糞ゲーその7『Fallout 3』

洋ゲーファン絶賛のこのゲーム。
どれだけ面白いのかとやってみればこれがまたひどい。

キャラがキモイのは洋ゲー、ということでこの際目をつぶろう。
最初に主人公が生誕し、父親に迎えられる。成長し、学校で教育を受け、様々なことを学んでいく。
この辺のストーリー展開はいい。
しかし、事件が起こり、プレイヤーは地下から出、だだっ広いフィールドに投げ出される。
ここからこのゲームの糞展開が始まる。

まず、戦闘がつまらない。
敵が攻撃射程内にいた場合、攻撃ボタンを押すと時間が止まり、狙う部位を選択して攻撃できる、という
ベイグラントストーリーと同じシステムだが、できるのは撃つだけで、他に攻撃スキルや防御スキルもなく、
単調極まりない。たたかう、しか選べないRPGが面白いと言えるだろうか?
しかも、敵が死ぬ時に毎回スローになる演出が入り、これが非常に邪魔でうざく、
攻撃方法はコマンドだけではなくリアルタイムにもできるが、これはこれで単なるしょぼいFPSになり、
これなら別のFPSをやった方がいいと思わせるひどい出来になっている。

そして、このゲーム最大の糞要素。それが探索のつまらなさである。
このゲーム、とにかくフィールドが同じ景色ばかりで探索の楽しさがない。建物の数はやたら多いものの、
どれも廃墟のため、新しい場所を訪れる楽しさがない。
しかも、地図を見るには毎回メニュー画面を起動しなければならず、今どこにいるのかが瞬時に把握しづらい。
目的地を示すマーカーも、単に方向を示すだけで地形の進めない壁などは無視、という不親切さ。
また、フィールドが広い割に移動速度がやたら遅くダッシュもできないため、行きたい場所に行くのに無駄に
時間が掛かる。バイクなどの乗り物もなく、もはやこれでは自由どころではない。不自由ゲームと感じさせる
出来である。

更に、このゲーム、ストーリーやイベントも面白くない。
ふらふらと辺りをさまよい、ようやく町を見つけてイベントキャラと会話すると、ようやくイベントが起きるのだが、
目的は○○へ行け、○○と話せ、のおつかいの繰り返しで全く盛り上がらない。
一応、メインストーリーはクリアしたものの、父親を探して放射能を浄化する装置を起動して世界を救う、という
何の面白みもないものであり、ひたすら同じような地形を進んで目的地を目指す展開は完全に作業である。
また、糞ゲーに付きもののうざい武器防具の耐久度や、意味のない邪魔な無数のアイテム、一定量まで溜まると
死ぬ放射能システムなど、糞システムの数々が追い討ちをかける。
戦闘がつまらなく、マップが広すぎで移動がうざく、ストーリーがつまらないこのゲーム。
完全に糞RPGの型にハマッている。

洋ゲーファンがこのゲームをよく、自由度が高い、と絶賛する。
しかし、単にフィールドが広いだけで、自由度はない。
イベントをこなして行くのは、よくあるおつかいRPGと全く変わらず、単に、イベントをこなす順番がある程度
選べるだけにすぎない。また、町の住人を殺害したり、物を盗んだりという悪人プレイもできるが、
やったところで他の住人に攻撃されたり、イベントが発生しなくなるなど、不利益になるばかりで意味はない。
試しに、イベントキャラのスリードッグを撃ってみたら死んでしまい驚いたが、殺してしまったのでそのクエストが
進まなくなり、結局ロードし直す、という全く無意味な体験をしてしまった。
これは、ファミコン版のドラクエ2で、重要アイテムである金の鍵を売れてしまうのと同じレベルである。

そもそも、乗り物もなく、同じような背景をひたすら歩き続けるこのゲームのどこに自由があるというのか?
もし、本当に自由度があるゲームにするなら、植物を植えたり住民を移住させて自分だけの街を作ったり、
機械を発明したりと、それこそ色々なことができなければならない。
ストーリーも、住人を殺したら犯罪者として生きていく展開が始まるべきであり、
町で店を開いて商売人として生きていく、というような様々なストーリーを用意しなければならない。
単に、人を殺せる、物を盗める、などができたところで、物語は何も変わらず、何の面白みもない。
これならば、色々な主人公を選べたり、色々な世界を冒険できるロマンシング・サガの方がよっぽど自由度が
高く、面白いRPGと言えるだろう。

こんな糞ゲーを絶賛し、「日本のゲームは海外に負けている」 「日本のゲームはもう終わり。これからは海外」
「日本は海外のゲームを学ぶべき」 「日本の一本道RPGは糞」などと言い張る洋ゲーファンや、カプコンの稲船や
ゲームリパブリックの岡本達には、「そこまで言うならもうアメリカに移住して日本に帰って来るな」と言いたい。
inserted by FC2 system