俺的糞ゲーその２『NewスーパーマリオブラザーズWii』

NewスーパーマリオブラザーズWii
あのマリオの新作がWiiで出る、と聞いて誰もが心弾んだに違いない。
マリオと言えば横スクロールアクションの最高峰。据え置き機では3Dの糞ゲーマリオしか出ていなかったので、
本家の2Dマリオがようやく据え置き機に登場、とくればゲーマーが期待するのは当然である。

しかし、発売後、厳密には新作マリオの紹介記事を読んだ時点で予想はついていたことではあるが、
あのマリオが遂に糞ゲーになってしまったのである。
それでは、一体どの部分が糞なのか？　簡単に羅列してみよう。

・コントローラはクラコンが使えず、使いにくいWiiリモコン横持ちのみ
・好きな時にセーブができず、できるのは中断のみ
・POWブロックやプロペラマリオの操作がまさかのリモコン振り操作
・プロペラマリオは上に飛ぶだけ、アイスマリオは敵を凍らせるだけというつまらなさ
・アイスマリオで凍らせた敵は一定時間後に復活するといういらない要素
・スターコインを全部集めないとワールド９ができないという廃人仕様
・単調な面構成と使いまわしのしょぼい音楽
・邪魔にしかならない協力プレイ、しかもオンライン非対応

まとめると、任天堂はWiiリモコンの振り操作を強要するためにクラコンは使えなくさせ、
Wi-Fiはメンテナンスに金がかかるので非対応とし、セーブは一気に城までクリアして欲しい、という
プロデューサーの押し付けが反映され、ステージ構成は発想力のないスタッフがマリオ３を劣化パクりし、
ヨッシーは全ステージで使えるようにするとデバッグが大変になるため、専用ステージのみ登場と、
とにかく面倒なことはやらず、楽に作ろう、という心意気が満載のゲームになっている。

そもそもWiiスポーツやWiiフィットがヒットしているWii市場を考えれば、
適当に作ってCMでうまく売り抜こう、と考えてしまうのは当然のことかもしれない。
サードに頼れない任天堂は自社ブランドのゲームを外注することが多くなり、その影響で糞ゲーが
増えて来たのはゲームキューブ時代からの流れではあるが、それでも、自社開発したゲームはそれなりの
クオリティーを維持して来た。しかし、NEWマリオWiiではその最後の砦が崩壊するという最悪のシナリオを
迎えてしまった。

PS3市場が勢いを取り戻した今、WiiはGCと同じ道を歩み始めている。
その上、ゲーマー層に見放されてしまった現状は、GC以下であると言えるだろう。
うまいCM作りにより、ライトユーザーの購買意欲を煽るテクニックは上手くなったが、肝心の中身は
劣化する一方の任天堂。今後、ライトユーザーが離れてしまった時、任天堂ブランドはどうなるのか？
今後、未来に起きるであろう任天堂ショック。非常に見ものである。