トランスファリングは凄いことなのか?

トランスファリング
PS3とPSVITAでセーブデータを共有し、据え置きと携帯ゲーム機で同じゲームができるという
トランスファリングだが、果たしてこれは凄いことなのだろうか?

実はこのコンセプト、すでに過去に実現している。ゲームボーイのソフトをスーパーファミコンで遊ぶことができる
スーパーゲームボーイはすでに1994年に登場しているわけで、セーブデータも当然共通。
同じく、ゲームキューブにもゲームボーイプレーヤーというものがあり、これもゲームボーイやアドバンスの
ソフトを差し込むだけでそのまま動かすことができる。正にトランスファリングである。
また、現在PS3とPSPではPS1のゲームを買うことができるが、これも両方の機種で動くわけで、セーブデータを
移せばデータの共有が可能となる。

一方、PS3とPSVITAのトランスファリングは片方を買えばもう片方用のソフトがもらえるわけでもなく、
両方の機種のソフトを購入しなければトランスファリングができない。
また、対応ソフトも現状ではコナミのメタルギアのみであり、これでは両機種で同じゲームが遊べる夢の構想
というよりは、単にコナミが同じゲームを2本買わせるために行う浅ましい商法にしか見えない。

もし、本当にトランスファリングを実現するならば、ハードメーカーであるソニーがやらなければならないわけで、
PS3の全てのゲームに対応し、VITAに一時的に移して遊べるシステムなどを構築しなければならないが、
現状としてはいくらVITAが高性能とは言え、PS3とはスペックが違うわけで、到底無理と言える。

ちなみに、今年に出る予定のWiiUも、テレビ画面とコントローラの画面の両方でゲームを楽しめるように
なるらしいが、コントローラを外に持ち運んで遊べるならともかく、家の中でしかできないならば意味もなく、
それなら3DSで十分だろう、と言いたくなる。

据え置きと携帯ゲーム機で同じゲームができるというトランスファリング。
そもそもVITAのゲームをPS3以上に充実させ、テレビにも出力できるようにすれば、もはやそんなものは全く
必要ないと言える。
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