MMORPG化により、従来のドラクエの新作としては全く期待できなくなってしまったドラクエ10だが、 残る道はオンラインRPGとしていかに画期的なゲームにできるか、ということである。 以前も書いたが、MMORPGはどれもひたすらレベル上げをするものばかりであり、何百時間もプレイしなければ まともに遊べないバランスになっている。 また、ストーリーも家庭用RPGに比べ内容が薄く、単につまらないおつかいクエストを繰り返し消化していく 作業ゲームと化している。 もしドラクエ10に役割があるとすれば、これらの問題を改善し、MMORPGというジャンルを一般化することである。 短時間で気軽にプレイでき、それでいてストーリーも十分に楽しめ、同時に仲間と一緒に旅ができる冒険感や、 共に強敵を打ち倒す達成感や連帯感など、オンラインRPGならではの楽しさと現在のMMORPGにはない手軽さ、 それらを達成することがドラクエ10に求められる。 かつて、RPGというジャンルを遊びやすく、誰でもプレイできるものにした堀井雄二。 ドラクエファンが求めていたものは失われてしまったが、最後にMMORPGというジャンルをいかに生まれ変わら せることができるのか? あまり期待せずに見守っていこうと思う。 |